大分県ソーシャルフットボール協会指定強化選手・立野大河のコラム(仮)

大分県ソーシャルフットボール協会指定強化選手《TAIGA.》こと、立野大河選手の連載コラムです


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【連載第23回】フットサル活動報告(2024年11月27日更新)

こんにちは。こんばんは。TAIGA.です。
今回は「フットサル活動報告」というテーマでお話しします。
大会ではなく、普段の生活の中でどのように活動しているか、お話しします。

週に2~4回はフットサル

2024年8月現在、下記のようにフットサル活動をしています。

水曜日 個人フットサル(月1~2回)
木曜日 自チームデイケア内活動(毎週)
金曜日 個人フットサル(毎週)
土曜日 福岡市障害者スポーツセンター主催フットサル教室(月1回)
日曜日 他チームで小さい大会参加(月2回)

このほかに、九州地区でのソーシャルフットボールのリーグ戦考案立ち上げや、選手だけの選手会の考案立ち上げ、他チームの練習参加などを随時行っています。

各曜日のフットサルについて簡単に説明をし、なぜこんなにフットサルをやるに至ったかの話をしたいと思います。

水曜日 個サル(月1~2回)
→ソーシャルフットボールのつながりでできた友達に誘ってもらい、2年前から始めました。強度はそこまで高くはないですが、足元のスキルがある人がたくさん参加されているので、ディフェンスの練習になっています。
また、メンバーが足りないときは、サポートでゴレイロ(キーパー)をやることも良くあるので、ゴレイロの練習も兼ねてしています。

木曜日 自チーム活動(毎週)
→僕が通っている病院のデイケアのプログラムの一つとして、フットサルの活動をしています。病院の敷地内にある小さい屋外グラウンドでやっているため、雨が降ったり、気温が高すぎる日は、室内で簡単に出来ることをやっています。
監督やデイケア長と意見交換しながら、一緒に練習を考えて、メンバーのスキルアップを図っています。

金曜日 個サル(毎週)
→ソーシャルフットボールのつながりでできた、九州1部リーグで活動しているアイズ福岡の選手から誘われて、今年の7月末から参加するようになりました。前半2時間は、一般の人と個サルをして、延長1時間は、アイズ福岡の現役選手も混ざって個サルをしています。
金曜日のこの活動が、一番強度が高くハードです。毎回、自分の中でテーマを持って参加しています。

土曜日 福岡市障害者スポーツセンター主催フットサル教室(月1回)
→これは、自分で見つけて2年前から参加しています。九州1部リーグのアイズ福岡の選手が、コーチとして指導してくれる教室で、精神障がいを持つ方が参加されています。ここで発足したチームにも、自チーム以外で在籍しており、日曜日の大会は、ここのチームで出ています。初心者の方や、チームに属していない方も参加されています。

日曜日 大会参加(月2回)
→土曜日の活動から生まれたチームで、アイズ福岡が主催するワンデイ大会に参加しています。国籍、障がい、年齢関係なくチームがエントリーするので、毎回苦戦していますが、ボールを蹴る機会や、試合勘や、味方との連携の練習の場になっています。

あまり予定が立て続けになることはないのですが、多いときは週4回、最低でも週2回はフットサルをする環境に身を置いています。また、時間があるときや、家にいるときは、フットサルの動画を見ながら、インプットする作業をしています。

なぜこんなにフットサルをやるのか

では、なぜ、こんなにもフットサルに対して貪欲なのか。その理由は2つあります。

1.日本代表として戦うため
→毎年一回、4月ごろに、ソーシャルフットボールの日本代表強化指定選手のセレクションが開催されています。僕は、2年連続で受けましたが、2年連続で落選しました。13年間サッカーをしていて、ソーシャルフットボールを始めたころから「君は日本代表で戦える」と自分の周りの人に言われていましたが、ふたを開けるとセレクションにすら合格できませんでした。

自分のソーシャルフットボールでの夢は「日本代表として世界と戦うこと」です。そのためには、まずセレクションに受からないといけません。ただ、セレクションはより競技志向の強い場なので、楽しい嬉しい上手いだけでは、やっていけません。セレクションを受け、結果を見るまで、そわそわしましたし、そういった感情や、落選を知ったときの感情は、「ソーシャルフットボールってつまんない」でした。楽しい感情をもってやっていたことが、一気につまらなくなった瞬間でした。

では、つまらないと感じた原因はどこにあったのか。それは、落選という結果や、セレクションの合否を待つそわそわ感ではなく、「自分には能力がなかった」という事実を突きつけられたからです。ということは、自分の能力を底上げすれば、つまらないという感情は生まれないのではないかと思っています。

僕は、次の日本代表強化指定選手セレクションに落選した場合、セレクションを受けることをやめようと思っています。もちろんセレクションの場や経験は誰しもが体験できることではないですし、セレクションを受けることで、フットサルのプレーをすること以外にもたくさんの恩恵を受けました。ただ、それでも「君には日本代表で戦う素質がない」と突きつけられることは、僕がやってきたこと、今やっていることを否定されたように感じ、どうしてもつまらなく感じてしまうのです。

だからこそ、今できることを全力でやり、より貪欲に活動しているのではないかなとも思います。もちろん、ボールを蹴るのが楽しいからという感情もありますが、一番は「できることは全てやっておきたい」という気持ちが強いです。だからこそ、貪欲になれているのではないかと思います。

2.ソーシャルフットボールを盛り上げるため
→ソーシャルフットボールを始めたころは、「自分が楽しめればいい」という気持ちでやっていました。それが今では、ソーシャルフットボールを通して様々な人とつながり、そしてソーシャルフットボールをやっている仲間や、やっていなくても精神障がいの当事者の人たちと関わる中で、「自分が先頭に立ってソーシャルフットボールを盛り上げたい」という気持ちが芽生えました。

ソーシャルフットボールに出会い、それを続けたことで、僕はたくさんのことを経験し、それは大きな財産となりました。言い方が合っているかわかりませんが、「救われた」のです。だからこそ、次は「自分が誰かを救う立場になるべき」と思っています。そこで大事になるのが、「誰が何をするか」なのです。

僕自身が、ただのソーシャルフットボーラーで何かをしても、そこに影響力はありません。だからこそ、僕は何者かになる必要があると思っています。そして、それは多くの人間から信頼を勝ち取る必要があり、そのためには自分の足を動かして行動するしかないと思っています。

日本代表になることを目指すのも、より高みを目指すのと同時に、「日本代表」という称号が欲しいからです。そしたら、僕自身がやることに箔がつくと思っています。もちろん、他の方法で影響力を持つ人間になることもできます。その方法も、今後やっていけるように模索しているところです。

僕自身が何者かになり、自分が経験してきたことや、様々な動きをして、ソーシャルフットボールから受けた恩恵を、みんなに返していくことが、今の僕の使命だと感じています。恩返しのためにも、僕自身が動き続ける必要があるのです。

本気なら、自分が動き、考えて行動する

今回は、「フットサル活動報告」というテーマでお話ししました。僕自身がどのように動いているのか知ってもらえたかなと思います。もちろん、僕よりもっとやっている人もいますし、他の人に対してここまでやれと言うこともできません。

今回のテーマで伝えたかったことは「本気なら、自分のキャパシティを越えない程度に、自分が動き、考えて行動する」ということです。僕が今やっていることは、どれも「努力している」と感じたことはありません。楽しいから続けられているし、この活動の過程が、何かにつながるとも思っています。たとえ自分自身が望んだ結果ではなくとも、ポジティブに働くはずです。

みなさんも、楽しいと感じて続けられることを探してみてください。僕は、その中にソーシャルフットボールが入るように、頑張りたいと思います。


次回は「ラーメン日記第六弾」というテーマでお話しします。

それでは、また✋

TAIGA.

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