大会概要
ソーシャルフットボールについて
「ソーシャルフットボール」とは、精神障がい者を対象としたサッカーやフットサルの総称であり、主にフットサルが行われています。このスポーツは、うつ病や統合失調症、パニック障害などの精神疾患・精神障がいや、ADHDやASDなどの発達障がいのある人々が参加しています。
リハビリの一環としても全国の病院や福祉施設で取り入れられています。ソーシャルフットボールを通じて、障がい当事者たちが仲間やさまざまな人たちとのコミュニケーションを深め社会とのつながるきっかけを持ち、困難を乗り越えるための自信をつけることもこのスポーツの目的の一つです。
ソーシャルフットボールはイタリアの「calciosociale(カルチョソチアーレ、英訳:social football)」に由来し、年齢・性別・障がいなど、あらゆる違いを超えた社会連帯を目指すフットボール文化です。参加者たちが気軽に参加できるように試合時間やピッチの広さは各大会ごとに調整されています。現在はフットサルのルールを一部修正し、日本全国で普及が進んでいます。
ソーシャルフットボールのルール
基本的には国際サッカー連盟の競技規則に準拠するが、以下の特別ルールを採用している。
- ・競技形態はフットサル。
- ・試合は5人で行うが女子選手を含む場合に限り最大6人がコートに立つことができる。
- ・女子が2人以上でも、最大6人で試合を行う。
- ・試合時間、ピッチの広さは大会ごとに規定。
対象者
- ・以下の要件全てを満たし、スポーツマンシップに則って大会に参加できる人
- ・精神疾患/精神障がいのため医療機関で継続的に治療を受けている人
- ・WHOの国際診断基準「ICD-10精神および行動の障害」のうち、F2 またはF3に該当する者を中心とするが、他の精神疾患 / 精神障がいも妨げない
- ・毎年4月1日現在、13 歳以上の精神障がい者で、以下ア~ウのいずれかを提示できる人
- (ア) 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第45条の規定により、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた人
- (イ) 障害者自立支援法の自立支援医療制度を利用している人
- (ウ) 精神科を継続的に受診しており、主治医より通院証明書の発行が得られる人
OSFAの目的
大分県ソーシャルフットボール協会は、精神疾患・精神障がいのある人々を主たる対象とし、サッカー及びフットサル並びに様々なスポーツを通じて、自己肯定感や希望を回復し、生きがいを持ち活躍できるような社会を構築するための活動や推進に寄与することを目的とする。
インクルカップの目的
- ・インクルージョンの理念のもとに行うソーシャルフットボールを通じて、社会的少数派であるさまざまな障害のある人々と一般市民が交流する場となること。
- ・交流をする中でお互いが社会の一員であり、ともに支え合い生活する集合体であると認識すること。
- ・地域とのつながりや関係を構築し深めていくことで、より良い共存共栄を図ること。
参加資格
選手資格は特に問いません。
ただし、精神疾患・精神障害のため医療機関での治療を受けた者又は継続的に治療を受けている者、精神保健及び精神保健福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第45条の規定により精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者、障害者総合支援法の自立支援医療(精神通院)制度を利用している者がプレイヤーとして参加するため、これらの事由に理解のあるチーム、障害や疾患の垣根を越えて共に試合をしてくれるチームの参加が望ましい。